体温が上がればツライ症状が改善する
今、湯たんぽが見直されています。冬にると、湯たんぽを使っている人も多いのではないでしょうか。足元あったか快眠グッズ(一覧)
冷えた布団の中に、ぼかぽかの湯たんぽが入っていると、ほんとうに幸せを感じます。しかし、湯たんぽを夜だけ使うのは、もったいないことです。手ごわい冷えを改善するためには、昼問の起きているときでも、湯たんぽで体を温めてほしいと思います。ただ気持ちいいだけではなく、体がとても楽になります。
湯たんぽを使う時間が長くなればなるほど、体に入る熱量もふえ、冷えが解消するでしょう。もちろん、動いているときは湯たんぽを使えません。しかし、デスクワークをしているとき、食事やお茶を飲んでいるときなど、座っている時問があるはずです。
そんな時間を活用して、湯たんぽで体を温めれば、体の冷えは確実に軽減します。こうして体が温まると、病気から体を守る免疫力がアップし、いろいろな症状が緩和し、体が楽になり健康になります。
ガンやリウマチ、慢性疲労症候群や糖尿病、高血圧などの生活習慣病など、難病と呼ばれる病気の大半の方は、体が究極に冷えた状態にあることがわかります。そこで、湯たんぽで体を温めることを勧めると、35度台だった体温が1週間くらいで36度まで上がり、症状のつらさが軽減するケースがほとんどです。
ところで、今の人は昔の人よりも、冷えに悩む人が多くなっていますが、これはどうしてなのでしょう?
私たちの活動を享える熱エネルギーは、主に筋肉によって生み出され、血液にのって全身に運ばれます。ところが、筋肉の働きが弱まると熟の産生量がへり、体の隅々まで届かなくなって、体が冷えます。今の人は昔の人に比べて運動不足ですから、筋肉の畳も働きも低下しています。
当然、筋肉が産生する熱もへっているわけです。そのため、冷えに悩む人がふえているというわけです。そこで、湯たんぽで筋肉を温めるのが、効率のいい方法といえるでしょう。筋肉に湯たんぽを当てて、外から熱を与えると、筋肉の血管が仙開き、血流も増加し、全身への熟の運搬力が高まります。
冷えとり
では具体的に、湯たんぽをどこに当てればいいでしょうか。効率がいいのは、なるべく大きな筋肉といえます。大きな筋肉なら、熱をたくさん吸収できるからです。その点で、ぜひ温めてほしいのが、太ももとお尻の筋肉です。全身の筋肉の70〜80%は、ひざからお尻にかけてついています。太ももとお尻は、冷え撃退の最強の加熱ポイントといえるのです。
また、太ももに関していえば、筋肉の4分の3が前面に集中しているので、前面を温めるだけでじゅうぶんです。実際、太ももに湯たんぽをのせておくだけで、足先までポカポカと温まってくるはずです。
お尻を温めるときは、背もたれが必要になります。背もたれとお尻の問に湯たんぽをはさんでください。また、余裕がある人は、おなかも温めたいポイントです。内臓の働きをよくすることができます。温め方は、太もも→おなか→お尻というように、順番を決めて湯たんぽを移動させ、くり返し温めていくといいしょう。
各部位の加熱時問はそれぞれ3〜10分が目安です。「もう少しで汗をかきそう」と感じたら、移動させていくのがコツです。この湯たんぽを使った加熱は、入浴前にやるととりわけ効果的です。
入浴は全身を一度に温められる貴重な時問ですが、冷えた体を芯から温めるには時間がかかります。特に、冷え症の人の場合には、体の表面温度を上げるまでに時問がかかり、内臓の温度が上昇するまで湯ぶねにつかっていられません。そこで、入浴前に、湯たんぽで太ももやお尻などを温め、体の熟レベルを高めておくのです。
すると、お湯の熟エネルギーが体の奥深くまで入りやすくなり、冷えを解消しやすくなります。
湯たんぽで筋肉を温めることを、毎日徹底して続けた人は、確実に体温が上がります。その結果、病気に対する抵抗力が上がり、体調もよくなってくるというわけです。高価な器具を使った温熱療法もいろいろありますが、冷え取り効果、免疫増進効果で湯たんぽに勝るものは、ほかにはありません
腰痛、肩こり、ガン、歯痛など、どんな形の痛みでも軽減しています。また、睡眠障害、疲労倦怠感、肺ガンの血タン、食欲減退、胃もたれ、下痢、便秘、頻尿、高血圧、高血糖、アトピー性皮膚炎など、非常に多岐にわたる症状が解消・軽減しています。
こうしてみると、冷えは万病の元ということがわかりますね。ぜひ、湯たんぽを有効活用して、体の冷えを取り去ってください。