人間の体にはつねに健康になろう、病気を治そう、長生きしようというメカニズムが働いています。「自然治癒力」と呼ばれるものです。
血液を汚さないようにさまざまな反応をして、健康状態を維持しようと働いています。
たとえば、食中毒になったときや、毒物を飲んだときは、誰でも激しく嘔吐します。これは有害物を胃腸から血液内に吸収させないための反応です。
有害物が胃を通過して腸にまで到達してしまうと、嘔吐はできません。そうなってしまった時は胃液、腸液、すい液、胆汁などの消化液を懸命に分泌し、有害物を薄めて、一緒に下痢にして体外へ排せつさせます。
つまり、ときに起きる下痢や嘔吐は血液内へ有害物を入れないための反応症状と考えていい。無理して、止痢剤や鎮吐剤を使って下痢や嘔吐を止めないほうがいいのです。
腐ったものを食べてしまったとき、胃→腸→血液と体内に入るのを阻止している体の免疫反応なのです。
O-157(病原性大腸菌) が流行したとき、止痢剤や鎮吐剤がよく効いた人ほど、命を落とす率が高かったのもそういった理由からでしょう。
このO-157の処置については、西洋医学からも、まずは下痢と嘔吐で有害物や病原菌を排せつさせ、脱水症状が起こったら、点滴で輸液をするのが一番適切な治療だったのではないかという反省があります。
食中毒菌による有害物や、ヒ素や有機リンなどの猛毒が胃腸に入ってきた場合、普通は下痢や嘔吐で体外へ排せつするのですが、過食してできた腸内の老廃物や、肉食過剰で発生したアミン、アンモニア、スカトール、インドールなどの有害物は、腸から血液内に入ってしまいます。
これらの有害物は、ふつうは全身の血液へ循環する前に肝臓で解毒されるが、肝機能が低下していて十分に解毒できないと、血液への侵入を許してしまうのです。
すると白血球が有害物の存在を察知して、マスト細胞を刺激し、ヒスタミンという物質を分泌させて血管の透過性を高め、血管の壁を通して、皮ふから有害物を排せつしようとします。これがいわゆる蕁麻疹や湿疹、アトピーなどの皮ふ病です。昔から、天然痘、梅毒、発疹チフス、ハシカなど皮ふの症状を伴う病気は、発疹がひどい人ほど病気は軽くてすむのです。
有害物によって汚れた血液が皮ふを通じて排せつされ、それによって血液が浄化されるからです。西洋医学では、皮ふ病を皮ふそのものの病気と考えがちなので、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤を投与して、発疹が起こる反応を抑えようとします。
しかし、そのために皮ふ病はなかなか治りにくいことが多いのだ。一方、漢方医学では、皮ふ病は血液の汚れを皮ふを通して排せつしている現象と考えるので、や葛根湯などを飲ませて発汗を促し、汗と一緒に老廃物を捨てて治そうとする薬を処方します。
ステロイド剤のように即、発疹を消失させるような効果は出ないが、皮ふ病の本質をついた治療だといえるでしょう。
実際にこれで完治することが多いのです。皮ふ病の人のほとんどは大食の傾向にある。大食によってできる老廃物や余剰物がそのまま血液中に残ってしまい、それが皮ふを通して出てくるのだ。皮ふ病を治すには、まず大食をやめること、あとは運動、入浴などでよく体を温め、排尿、発汗を促し、血液の汚れを取り除くことです。
毒出し酵素は、摂取後わずか30分ほどで血液中の余分な不純物を分解・代謝。血液は見る間に浄化され、質のよい状態へ改善されていきます。
すると、血液の流れがよくなり、栄養や酸素、ホルモンがきちんと運搬されることに加え、老廃物の処理や排泄もスムーズに。白血球は大きく活発になつて免疫力も向上。ガンや痛原菌などに対する抵抗力までもが活性化します。